肩腱板部分断裂の医療調査(平成29年/12級6号)
肩腱板部分断裂の医療調査(平成29年/12級6号)
肩腱板部分断裂後の疼痛、機能障害について医療調査・資料収集依頼。肩腱板損傷の後遺障害認定は厳しい結果となることが非常に多いため、これを警戒された弁護士の先生により早期の調査開始を指示されたもの。腱板損傷特有の検査所見を丹念に検査依頼、資料化を重ね、ダメ押しの画像鑑定書を添付して後遺障害申請、12級6号が認定された。
肩腱板損傷は、例えこれが断裂であったとしても、非該当は全然あり得ます。完全断裂、部分断裂問わず、非該当もあれば14級9号もある、12級13号もある、本件のように12級6号も認められる。ちなみに私の経験上の最高等級は10級機能障害ですが、とにかくバラつきが大きいです。本件は部分断裂であるにも関わらず13号ではなく6号が認定されており、かなりうまく事実証明が整った案件と言えます。
ポイントは
①受傷後なるべく早期のMRI検査と診断確定、これが遅れると因果関係を否定される。
②器質的損傷と自覚症状、検査所見を医師に接続してもらうこと(具体的説明を受けること)。
③非該当後に慌ててもまず難しい類型であると知ること。
このあたり。最初が肝心です。